Le Tout Nouveau Testament(THE NEW BRAND TESTAMENT) / 神様メール
映画「神様メール」 は私の映画(映像作品)ベストテンに見事ランクインした。この文章はここまで読んだら、まずは映画を観ることをお勧めする。
原題と邦題のかけ離れで話題(原題と邦題に「ギャップありすぎ」の映画『神様メール』が話題。邦題はどうやって決めているの? | 日刊SPA!)となった本作は、思わぬ怪作^h^h快作であった。興行的にも振るわないかもしれない、映画の殿堂にも入らないかもしれない。しかし、一部の人達には語り継がれることになるはずた。「医者はどこだ」で有名なつげ義春さんの「ねじ式」が如くに。
役柄にミスマッチな出演者が登場するたびに感じる強烈な違和感、安っぽい美術とセット等、あまりに定石通りの演出(笑いについては「天丼」)、手塚治虫さんの「火の鳥」のオマージュ?など、名作とは言い難い「体」なのは否めない。
むしろその避けられないものを、物語の必然として作品の要素として組み入れたところに監督の非凡さを感じる。良い物語の条件に「史上最悪の残酷な敵の存在」があるがこれすらもクリアしている。エンターテイメントとは「苦痛」を描くものだが、容赦の無さが最後のカタルシスをキチンと際立たせている。
いろいろ書いたが、観る人の経験を写す鏡であることには注意されたい。
Captain America: Civil War / シビル・ウォー
期待通りの作品である。テンポが良くて小気味好い。
惜しむらくは、ヒーローごとの「見栄」が不足していること。前作がスローモーションで、キメのアクションをしっかりと見せてくれていたが、今回はテンポ重視でそれがほとんど無かった。上映時間も長かったが、エピソードを詰め込むためには仕方が無かったのだろう。
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The Peanuts Movie / I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
自分を癒す映画である。最後にほっこりした気分になれる。それは、チャーリー・ブラウンが真摯に生きているからだ。
The Peanuts / スヌーピーを真剣に観ることはあまりなかった。チャーリー・ブラウンの根性無しなところが自分と重なるのを本能的に知っていて、それを否認していたからだ。
登場人物たちは、必ず何らかの特徴を持っている。オトナで同じコトをしたら「変な人」「病気」とレッテルが貼られるかなり深刻なコトを描写している。そうだからこそ「物語が生まれる装置」として機能する。そこがスゴイ。スヌーピーやウッドストックは可愛いがそこに目を奪われている場合ではない。
しかしこらも瑣末なこと。この作品のキモは、チャーリー・ブラウンの真摯さにある。正直でいること、他人を思いやること。人生において何をさておき最優先すべきことを改めて気付かせてくれた。
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THE MARTIAN / オデッセイ
心地よくだましてくれるエンタメ。船長の音楽の趣味に共感できるかが実はポイントかも。宇宙好きにはたまらない仕掛けもチョットありニヤリ。
極限サバイバルもの。知人が「火星人」と呼ぶので何だと思ったら、邦題がずれていた。(*^o^*) 宇宙の海はオレの海。大航海時代の冒険譚はやはり心に響くようだ。
原作を読んだ向きには、描写が足りないなどの問題もあるようだが、あの尺におさめて成立させるにはある意味の正解の選択だったとも思える。
目の前でKindleで原作を読んでいる人がタマタマいるのだが、臨場感溢れる筆致と映画としての構造変換の難しさを感じる。
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Sherlock: The Abominable Bride / SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁
テレビシリーズは見ていないのだが、単品として面白かった。情報量が多いのとスタイリッシュなテンポの良い映像は円盤です繰り返し観るという今のスタイルにあっている。
映画の前後に見所の解説とこれまでの作品の説明を入れているので初見にも優しいし、元からのファンは役者の本音や製作者の意図に触れられるという重層な作り。
肝心なストーリーも古典的かつ単純なのだが、サクサク進むので良い感じでアタマがかき混ぜられて、良い感じでダマされる。エンターテイメントであることに徹した作りには脱帽である。
好みである。
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Gravity(ゼロ・グラビティ)
おもったよりも話題になっていないので、改めて書くことにしました。私の好きな映画10作を挙げるとするとこの映画はランクインしています。
そもそもリアルタイムでテレビを見ていないので新しい映画のプロモーションに触れることは少なくなっていたようです。そんな時に「カメラ」関係の情報を調べている時に下のページに行き当たりました。
ベストな3D映像とするため、どんな技術、機材を用いるか。ポストプロダクション(後処理)でどんなことができるかなどを最初から考慮し、あらゆる制作プロセスを計画的に3Dへと最適化しているんです(メイ氏)
【本田雅一のAVTrends】「ゼロ・グラビティ」に見る新しい3D映画の可能性 - AV Watch
映画「アバター」もいい映画でした。しかし、「3D酔い」というかあの時間見るのは正直疲れました。もう1回見たいとはちょっと言いにくいものです。
この映画の素晴らしいところは「何度でも見たい」と思わせるところですね。
P.S.
はじめて"はてなブログ"を使いましたが簡単に思ったとおりに書けて良さそうです。
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